昨日、京都大学で行われた市民講座に行ってきました。
プログラムは、、、
講演1 「多様な超伝導状態:新奇超伝導体の最前線」
講演2 「ヒッグス粒子を見つける方法」
講演3 「ブラックホールを創る」
の三本立てでした。
私のような一般人向けの講演のため、超伝導や素粒子物理学等の基礎的な部分も少し説明してくださったので、とても有意義な時間を持つことができました。
高校生ぐらいの学生も多く、「なぁ、、さっきの話分かったか??」とか話し合っている姿は、、かつての私の姿の様でとても微笑ましかったです…。年がばれちゃいますが、、、はるか昔、カール・セーガン氏の日本講演に行き、当時最先端の天文学と触れ合い、講演後、友人とかなり熱く語り合った記憶がよみがえりました…
どの講演もとても興味を引かれたのですが、一番はやはり講演2でした。ヒッグス粒子を検出したLHCの建設に実際に携われた方の講演とあって、物理学の部分以外のお話が印象的でした。(もちろん、検出データの取捨選択や、そのデータをどのようにヒッグス粒子と判断するか等の技術的なお話もとても面白かったですが…)
なお、、、私は会場の前の方に席を取っていたため、講演後のオフレコ話(?)が耳に入り、「やはり、どの国の研究者も(LHC開発の)目立つ部分を受け持とうとするので、、~うんぬん~ 」なんてことをおっしゃってました…
どの世界も同じなのですね…
最後に、、、物理学は「新たな理論を立てる→実験結果と予想を照合する→ほぼ合っていれば理論は正しい」という流れになると思うので、数学のように「新たな予想をする→真理を積み重ねて証明する→公式になる」といった精密さはないように思うのですが、その分、とても想像力を発揮することができる(たまにトンデモ化する時もありますが…)ので、本当にやりがいのある学問だなと思いました。
2015年には重力波望遠鏡「KAGRA」が動き出す予定ということもあって、これからの物理学や天文学の動きには目が離せないです…
京都大学 第1回市民講座 「物理と宇宙」
いいもん
ESOのページ↓(ここのビデオはすごい!でも、、重いのでダウンロードしてから見るのがオススメ)
http://www.eso.org/public/
KAGRAのページ↓
http://gwcenter.icrr.u-tokyo.ac.jp/